睡眠時の特徴
睡眠時にみられる特徴のうち、最もよく知られているのは、長く続く不活動状態ですね。
これはしばしばサーカディアン・リズムを示します。
1日のうち、たとえば明るい間に餌を捜し求め、暗くなると不活動になります。
また、この不活動の状態のとき音などに反応しなくなります。
そのほか、動物の種に特有な寝場所(通常安全な揚所)と睡眠姿勢があります。
これらの睡眠を特徴づけるものは下等な脊椎動物にもみられるのです。
・・・こうしてみると、睡眠は元来、動物を無動化するための手段として進化してきたものと考えることができます。
その意味で、レム睡眠は身体活動を抑える作用をもった古い型の睡眠であったとみることができるのです。
レム睡眠が古い睡眠であるということは、個体発生的にも支持されています。
生まれたばかりのネズミはレム睡眠だけですが、ネコでは出生時に約5%くらいの徐波睡眠がみられ、モルモットでは、おとなと殆ど同じ位の比率です。
これは出生時の成熟度の違いで説明されています。
ネズミは大脳皮質が未熟で生まれますが、モルモットでは出生時に大脳皮質が成熟しています。
ネコはその中間くらいの成熟度。
そして、ネズミは生まれてから急速に皮質が成熟していき、それに対応して生後の徐波睡眠の増加率が急激なのです。