眠る説いろいろ

レム睡眠には、このような背景があること、また夢見と関連することの両面に着目したのは、フランスの生理学者ミシェル・ジュヴェーである。

これは、「模範演習説」とでもよべる学説だ。

かれは、眠っている赤ちゃんの脳で神経回路がつくられているときのように、おとなでもレム睡眠のとき、脳のなかで行動のプログラムの雛型がつくられている、と推諭する。

レム唾眠のあいだ、脳では感覚を遮断したまま、感覚活動の原型(これが夢だと考える)が出現している。

同時に、手足を動かさないまま、運動の原型もつくられている。

こうして、遺伝子にたくわえられている情報をよみだして、実行可能なものへと加工し、さらに模擬演習して、じっさいの羽毛 布団での活動にそなえている、というわけだ。

レム睡眠は、逆説睡眠ともいわれるだけに、逆説的な解釈もある。

「わたしたちは、忘れるために夢を見る」といったのは、イギリス出身のノーベル生理医学賞受賞者フランシス・クリックと同僚のグレームミッチソンである。

かれらは、1983年に「逆学習説」を発表して話題をよんだ。

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