睡眠の代謝と体温 2
ヒトや動物は眠くなると体温が低下します。
子供でよくみられるように眠くなると手足が暖かくなるのは、手足の皮膚の血管が拡張するためです。
その効果、身体からの体熱放散が増大し体温が下がることになります。
また、眠ると発汗の増加があります。
発汗はヒトで最も効率のよい熱放散の手段です。
したがって、布団 羽毛で眠ることによって、体温調節機構は覚醒時より低いレベルに体温をリセットするのです。
そのために熱を放散する機序、血管拡張や発汗が起こるのです。
ヘラーら(1978年)の計算によると、眠ることによって、その体温を摂氏2度だけ下げることによって、100グラムの動物を環境温摂氏0度のところで絶食させて、5日間生存させることができます。
休眠に入り、その体温を摂氏10度に下げることによってさらに2日長く生存し、冬眠によって体温を摂氏7度に下げると65日絶食で生存しうるといいます。
この計算はおおまかな近似ですが、代謝と体温を下げることの適応的な価値を示してくれます。
食物不足の時期、殊に絶食では短期間しか生きられない小型の哺乳動物にとって大切な意味をもつのです。